15.「下町部」部員募集中!浅草篇
昔、西麻布。今、西浅草。
数年前にたまたま入谷にワンルームマンションを持って以来、どんどん下町文化に引きこまれている。昭和レトロや大正ロマン趣味もあるが、
興味は江戸まで行きそうな勢いだ。
年々好きになる浅草界隈。ここら辺に小さな不動産を持てば、
たまの地回りが楽しい。そう思った。
理由あって入谷を売り、浅草を買った。物件所在地は「浅草3丁目」。
れっきとした浅草だ。
総会に参加すればそのマンションの良し悪しが分かる。
春分の日、浅草のワンルームの年次組合総会に参加した。
当該マンション1Fの喫茶「JOY」で開催された。
行き帰り、ついでに散策も楽しんだ。
「入谷駅」から「かっぱ橋道具街」へ赴き、美しい日本酒のぐい飲みグラスと、
中華皿を買う。中でも老舗の「小松屋」は趣味が合う店だ。
組合総会の後、浅草寺脇の「浅草観音温泉」に思い切って初めて入浴。
入口の看板の広告コピーに目が止まった。
「酒は大関。男は黙ってサッポロビール。唄と踊りで今日も楽しく」とある。
むちゃくちゃな骨太の魅力とでも言っておこうか。
中に入った。その空間は、東日本大震災に奇跡的に耐えたとしか思えない。
この歴史的B級建造物の凄さは入浴した者だけが味わえる。
誤解しないでほしいが、このSpaは味わう価値がある。
少ししか離れていない仲見世は人がひどくごったがえしているのに、
このSpaは、店主1名、客3名(男のみ。女性の気配なし)しかおらず、
まるで郊外の寺の、静寂さとゆったりとした空間があるのだ。
浴室内は広く、吹き抜けで天井がやたら高い。
そして、壁と天井は何とペパーミントグリーンで塗られていて他に類がない。
そして、浴槽内は地下から湧き出る温泉らしいのだがあ、
透明だ(東京に透明の温泉あるんだ)。
座禅ができそうな雰囲気でもある。
廊下に子供用遊具が!「バンビ」と明記されているが‘角’がある!
紙芝居の大道芸人「源吾郎」氏に遭遇。
声をかけたら快く「黄金バット」を実演してくれた。生の紙芝居、初めて見た。
浅草の魅力に今日もノックアウト。
下町を散策して楽しむ「下町部」部員募集!